2016年5月8日日曜日

Asahiflex時代のレンズ

先日近所のハードオフを徘徊していたところ、ジャンクコーナーにこんなものが転がっていました。






Asahi-Kogaku Takumar 58mm 1:2.4


Asahiflex用のレンズです。
フィルターとフード付き、540円。
レンズは、後玉に少しだけ拭き傷あり。写りに影響するかはわかりません。
フィルターとフードだけでも500円以上の価値はありますね。

12枚もの絞り羽による無段階円形絞りがめちゃくちゃエモい。


Asahiflexというのは、旭光学工業(後のペンタックス)が1952年に発売した、日本で最初の一眼レフカメラです。64年前!!
そしてこのレンズはおそらく1955年頃。
旭光学工業はM42マウント、そしてKマウントのアサヒペンタックスシリーズで一世を風靡しますが、AsahiflexはM42マウントではなく、M37マウントと呼ばれるマウントになっています。



AsahiflexIA型(Wikipediaより写真引用)


フランジバックはM37、M42、Kマウントで共通になっており、当時はM37-M42、M42-Kマウントの純正アダプターが販売されていました。M42-Kマウントアダプターは今でも1000円ほどで流通しているようですが、M37-M42マウントアダプターは全然見つかりません。eBayで送料込み15ドルほどで売られていますが、怖い…





さて、このレンズをどうしても使いたいわけであります。
案としては、
・国内でアダプターを探す(予算∞、そもそも一生かけても見つかるかわからない)
・素直にeBayデビュー(予算15ドル、どんなものが届くかわからない)
・金属パテを使う(予算1000円、事故るとレンズに被害が)
ということでもともと540円のレンズなんてどうなったって構わないと言ってしまっても過言ではないので、金属パテを買ってきました。

用意したのは、
・セメダイン エポキシパテ 金属用 619円
・エーゼット 万能グリース 476円
万能グリースは、パテとマウントの固着を防止するために必要です。本来は離型剤を使うのですが、最寄りのホームセンターでは売ってなかったので代用します(とは言っても成分的には大して変わらないはずですが)。


それではやっていきましょう。



まず、レンズを防護してから、マウントにグリースを塗りたくっていきます。



そして、手持ちのM42-M4/3マウントアダプターから分離したM42のリングを、



乗せます。
本当ならしっかり中心を合わせたいところですが面倒なので目測。工学部生に不可能はない。
あとはパテを練りこんでいくだけです。



実用硬度になるまで10分待ちます。



作業時間15分。一応完成です。
24時間後にはヤスリをかけられる硬度になるとのことなので、そしたら仕上げます。


写りはまたいつか。パッと部屋の中を撮った感じだと期待できない感じです。
それだは。

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